昨日は、去年の9月に関西テレビの「よーいドン!」で紹介されて知った「住み開き」(http://kaze.blog.eonet.jp/default/2010/09/post-af1d.html)と言う活動に参加しておられる安治川(大阪市西区)のFLOATさんの「穴をとじる」に途中参加してきました。
安治川の河畔は舟運が盛んだった頃、重量物を扱う会社の倉庫が並んでいました。私が大阪市で仕事をしていた30年前はまだ十分その雰囲気が残ってましたが、多分・・・・・・・・・と思いながら向かいました。
JR大阪環状線・西九条駅(此花区)から「安治川トンネル」使って安治川をくぐり川向かいの西区安治川に向かいます。

大阪港近くの川にはまだ「渡し船」(大阪市営)がいくつか残っているのですが、ここは船の上り下りする船が多くそれを横切る渡し船は危険だということで、トンネルが作られたのだそうです(昭和19年!)。トンネルにはエレベーターで下ります。歩行者用(自転車可)の他に車両用も平行してあったのですが今は閉鎖されています。
トンネル出口から安治川沿いに数分歩くと、ありました「安治川倉庫」らしい古びた建物が。

立ち並んでいた倉庫の多くが取り壊されて空き地になっている中に建っています。いかにも“昭和の倉庫”という感じです。
この一角を、音楽活動をされているFLOATさんが1階を練習場(かな?)2階を住まいにされています。
これまた昭和風情の階段を2階に上がると「営業部」と書かれたドアがあって少し開いています。声を掛けたのですが返事がありません。私が着いたのが3時過ぎだったので(住み開きは1時から)、みなさんで休憩か何に行かれたかな、と思って、周辺散策をしたり、すぐ裏手の安治川堤防に腰掛けて冬の日差しを楽しんだりしながら待っていましたが戻ってこられる雰囲気はありません。携帯電話に連絡を入れてみると「ホームセンターで買い物中なので、中に入って待っていて下さい」とのこと、確かに、鍵はかかっていなくて誰でも出入り自由です
中に入ってみると、どこかで見たことのある景色です。うんと片づいているのが違うのですが、私の信楽での暮らしの雰囲気です。なんか、とっても慣れたところに来た気がしました。
コンクリートの床の一部に直に敷かれた畳の間のコタツ脇に腰を下ろしてびっくり。
がいるではありませんか

故チビ
似のとても人なつっこい子です。初対面の私に全く驚く素振りもなく一瞥をくれて、そのまま、丸くなってます。
30分ぐらい待ったでしょうか、車のドアの音とともにコタツで丸くなっていた
が飛び起きました
ホームセンターへの資材の買い出しから帰って来られました。
ブログに「穴」とありましたが、どんな穴なのかが書いていなかったので、まず、1階倉庫にあるという「穴」を見せてもらいました。

倉庫だった時代に使っていた何かの処理槽の跡のようで、コンクリート製です。借りた時から厚さ8mmほどの鉄板2枚で覆われていたのをどけてみたら「穴」が出てきたと言うことで、ここをフラットにしたいと言うことです。
賃貸なので現状復帰を基本に、側面に金物をボルト留めしてその上に合板をのせようと決められたらしく、合板・L金物・アンカーボルト・コンクリート用錐(ハンマードリル用)を買って帰ってこられました。
プランをお聞きして私が口にしたのは「年数の経ったコンクリートは硬いですよ」でした。
処理槽は後から追加された物のように見受けられるのですが、そうだとしても昭和の時代の物そうです。となると、優に20年を越えます。既にコンクリートがかなり硬くなっていることが考えられます。
作業開始してみたら、やはり予想通り硬くてドリルが進みません。結局、1つ穴開けをして時間切れ
こんな硬くなったコンクリートでもプロには簡単に穴を開けるテクニックがあるのかもしれませんが、私たちには穴開けは無理そうです。
他の方法も検討してみることにして今日はお開きになりました。
使わなくなった貯水槽内に汚水が残っているので、湿気が多く臭気も漏れています。汚水の正体は、すぐ横が安治川なので長年に渡ってしみ出してたまったものなのか、それとも何か別な物なのか、全く分かりません。
穴を蓋する素材は湿気に強い物が必要です。それに、大阪港からの距離を考えると満潮時には安治川に海水が逆流している可能性もあるので塩にも強い物である必要もあるかもしれません。なかなか難しそうです。
作業を終えてから、色々な話をさせてもらいました。
この倉庫の建っている土地は国有地なのだそうで(河川の一部なのかな)、オーナーさんが荷上げようとして借りて建物を建てて使っていて、オーナーさん一代限りで国に返却しないといけないのだそうです。並びの空き地もそういった事情でできているものなのでしょうか。
日本にもヨーロッパのような「景観」という物の考え方があるのなら・・・・・・・・残したい景色だったと私は思うのですが・・・・・・・。
この西区安治川のみならず、対岸の此花区にも廃工場・廃倉庫が多くあるようで、それを活用しようとしている不動産屋やNPOがあることも教えていただきました。

FLOATにお邪魔して、やはり、扉を閉ざした住まい方より、外に向かって扉を開いた住まい方が良いなぁ、と改めて思いました。
食事に案内してもらった地下鉄九条駅につながる商店街もまだ元気があって、昔の商店街の雰囲気を残していました。
今の暮らしの便利さ・快適さはそれはそれで良いものだと思うのですが、私たちが何も考えずに昭和に置いてきてしまったものも見なおしてみる必要があるなぁ、と、日々思っています。
と言って、おじさんの懐古趣味に終わってはどうしようもないので、こういった若い人たちの話を聞いて、ともに何かできたら良いなぁ、と改めて思いました。
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